saikawa

ギター主軸にしたサウンドを持ち味に、エッジの効いたギターロックからしっとり聞かせる切ない曲まで、既に13曲をリリース、勢力的に活動している注目すべきボカロPの一人「saikawa」。 先日開催された「The VOCALOID Collection ~2021 Spring~」でも新曲「死んでもいいと思う程に眠りたいことがある / saikawa feat.初音ミク」を投稿しており、設定された世界観となMVをも相まってとても魅力的な作品になっている。今回はボカコレ投稿曲のことはもちろん、ボカロP「saikawa」を深堀りしていきます。

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ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。初めに自己紹介をお願いします。

所謂、ボカロPと呼ばれるものをやっています。saikawaと申します。
よろしくお願いいたします。

ボカロでも他のジャンルでも自身の音楽性に影響を与えたものについてお伺いできればと思います、音楽やそれ以外のコンテンツでも構いません。

よく聞くアーティストは
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・ネクライトーキー
・ヨルシカ
・FINLANDS
・RADWIMPS
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とかですね。
楽曲面ではヨルシカさんの影響をかなり受けていると思います。n-bunaさん大好きなので。
後述すると思いますが、歌詞は森博嗣先生から影響を受けているかと思います。

バンドやユニット、シンガーソングライターなど自分の音楽を発信していく手法としては様々なものがありますが、ボカロPとして活動していくことを選んだのはなぜでしょうか?

僕が音楽にのめり込んだ原因にボカロがあったから、同じことがしたいと思って始めました。単純にボカロが好きなので、、、
あとはなんといっても”一人でできる”というところですね。
動画の話は別として、曲に関しては好きなようにできます。一人で作るので。やっぱりバンドとかになるとほかのメンバどの兼ね合いとかもあるじゃないですか。
その兼ね合いの中で生まれる良さというのもあるかもしれませんが、一人でやる方が僕は楽なんですよね。そう。なんといっても楽なんです。

楽曲制作で重視していることはなんですか?

強いて言うなら、、、歌詞ですね、、、
基本、楽曲を作るときは詞が先にあるので何かと軸となっています。
詞は森博嗣先生の小説から引用してくることが結構あって、もしかしたら気づいているリスナーさんもいるかも?
曲作りを始める前から森博嗣先生の本は読んでいて
この方の思想を広めたいなって思っていて。歌詞に引用することは結構ありますね。
ぜひ機会があれば読んでください。

普段どのように楽曲制作に取組んでいるのか、そのプロセスについてお聞きできればと思います。

創作をする人としてどうかとは思うのですが、普段はいい作品を見つけたときに”あー、こういうの作りたいな。”ってところから始まります。
基本制作の意欲はそこからですね。自己満足でやっている部分が多いので。
楽曲を作るプロセスは

①作詞
②作曲
③編曲
④MIX諸々

ですね。①,②が平行することが結構ありますが、詞の土台となる部分はやっぱり一番最初に作ってから始めます。

自分の得意なジャンル、世界感などがあれば楽曲と共に教えて頂ければと思います。

高校生の頃にギターをやっていたのでギターを使ったバンドサウンドをよく作ります。
逆に、これ以外作れないと言った方が正しいです。

世界観と云えるほどのものかわかりませんが、歌詞はちょっとひねくれている?ものが多いかなと思います。
直近に投稿した”死んでもいいと思う程に眠りたいことがある”って曲は、よくある死についての曲なんですけど。
今回の曲は、死をあまり高貴なものととらえて書いていなくて、、、
寝てるのと大差ないんじゃないかとか。実際、死なんて誰も知らないでしょ?何を語っているんだ。ってちょっと別角度から書いていますね。
でも雪山とかで遭難しても、眠くなるじゃないですか。死ぬのわかってるのに。不思議ですよね。

先日の「The VOCALOID Collection ~2021 Spring~」の投稿曲でもあります「死んでもいいと思う程に眠りたいことがある / saikawa feat.初音ミク」についていろいろ聞いて行ければと思います。

「死んでもいいと思う程に眠りたいことがある / saikawa feat.初音ミク」という一風変わったタイトルですが、込めた想いや意味について教えて下さい。

“死んでもいいと思う程に眠りたいことがある”は先ほどの雪山話から来ています。
一見、「そんなことあるはずない」って言われそうなタイトルですが、、、
きっと雪山で寝てしまう人は、きっとどうしても眠りたかったんだろうなって想像してます。想像です。

コンセプトや表現したかった世界観について教えて下さい。

先ほど、死についてと書いていると述べましたが、それは表向きのコンセプトで僕個人の中では”眠り”について書いているつもりです。
楽曲作りのルールとして、歌詞にプライベートで感じたことを入れるって決めているんです。
それが今回は”眠り”になっています。ずっと眠たいんですよね。ほんとに。布団から出れなくて。起きている時より眠っている時のほうが幸せなんじゃないか。ってくらいです。
本当にそんなどうでもいいことを考えていたら最終的に死んでいるのとあまり変わらなくないか?ってところまできて。これがこの楽曲の基盤ですね。

また、この楽曲は森博嗣さんの”イデアの影”という小説をオマージュしていて、詞の中にいくつか小説から引用したものがあります。
個人の趣向としては小説とは変わって、なるべく”曖昧さ”を曖昧にせず表現したいなと思って書きました。
この楽曲に限らず、森博嗣さんの影響はかなり強く受けている気がしますね。

ご自身の使用されているボーカロイドになにかこだわりや思い入れはあるでしょうか?

ボカロを聞き始めた当初n-bunaさんが好きで。彼が主に初音ミクを使っていたのでマネしています。
あと、声質の自由度が高い気がしますね。一番聞かれているボーカロイドだと思うので個性が分かり易いし。

たくさんの楽曲の中から選ぶのは大変かと思いますが、初めての方に聞いてほしいイチオシのご自身の曲を教えてください。

“詩に還る”ですね。
まず、動画がお気に入りです。仕掛けが複数含まれる楽曲になっていますが、わかりやすい物からそうでないものまで鏤めてあるので楽しんでいただけるかなと思います。

今後の活動について実現したい目標があれば教えてください。

Youtubeで100万再生を達成したいですね。
曲を上げた時点で待っていればいつかは達成しますが、少し,生きているうちに達するか微妙なところなので、ガツンといきたいですね。

インタビューへのご回答ありがとうございました。最後に読者の方へのメッセージをお願いします!

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ボカロPやリスナーさんが見てくれているのかな?
引き続き、saikawaを。ボカロをよろしくお願いいたします。





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