。ザワくん

2020年からボカロPのとしての活動を始め、既に8曲の楽曲をリリース。(Youtube調べ)音源制作はiphoneで行っているがそのクオリティは機材の良し悪しなど気にさせない完成度だ。また詩を楽曲制作の中心に置いており、言葉選び、世界観の素晴らしさも魅力の一つ。まだ彼の曲を聞いたことがない人も多いと思うが、是非今回のインタビューを機に作品を知るきっかけになれば幸いです。

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ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。初めに自己紹介をお願いします。

。ザワくんと申します。2020年からボカロPとして主にyoutubeを中心に活動を始めました。詩をメインにした作品作りをiphoneとギターを使って行っています。

活動名の由来についてお伺いしてもよいでしょうか?

昔のバイト先の店長に「ザワくん」と呼ばれたことをきっかけにネットではこの愛称を使っています。

音楽を始めたきっかけや本格的にボカロP活動を始めることになったタイミングなど、今までの音楽経歴について教えてください。

 高校1年生の時にキーボードとして軽音楽部のバンドに参加しました。その後高校2年生ごろからギターを始め、そこからはcinema staff the cabs 羊の群れは笑わない ヒトリエなどのコピーバンドを大学卒業までやっていました。
 就職し一旦音楽から2年弱離れ、仕事をしていました。その時に友人からボカロPピコンさんの「君の脈で踊りたかった」を教わって衝撃が走りました。そこからいろいろなボカロPさんの作品を聴き、自分でも作ってみたいと思い楽曲制作を始めました。

ボカロでも他のジャンルでも自身の音楽性に影響を与えたものについてお伺いできればと思います、音楽やそれ以外のコンテンツでも構いません。

アーティストさんですとたくさんいるのですが、
バンドですと、
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BUMP OF CHICKEN
the cabs
羊の群れは笑わない
ストレイテナー
paranoid void
Lyu:Lyu(現CIVILIAN)
それでも世界が続くなら
きのこ帝国
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などをよく聴いていました。

ボカロPさんですと
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ピコン
ichica
傘村トータ
橋本ひろみ
すりぃ
Orangestar
こんにちは谷田さん
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などをよく聴きます。特に楽曲制作ではichicaさんにはかなり影響を受けているかなと思います。
また本をよく読むのですが、中村文則さんの文章にはかなり影響受けていると思います。

バンドやユニット、シンガーソングライターなど自分の音楽を発信していく手法としては様々なものがありますが、ボカロPとして活動していくことを選んだのはなぜでしょうか?

 一人で音楽を完成できるところと感じています。もちろん知らないことばかりではありますが、それでも自分の書いた詩を自分一人で歌にしてネットを通じていろんな人に聴いていただけることはとても嬉しいですね。

楽曲制作で重視していることはなんですか?

 詩ですね。自分の中にある自分で考えた物語のダイジェストみたいなイメージで楽曲を作っています。例えば「僕らへ」という楽曲は6人組の高校1年生をモチーフにした作品です。その6人組のピアノが上手な少女が学校で倒れてしまい、亡くなってしまうんです。そして卒業式を迎えた残りの5人は・・みたいな物語が後ろにあるんです。
その物語をギュッとしたものが詩だと思っていただければと思います。”

普段どのように楽曲制作に取組んでいるのか、そのプロセスについてお聞きできればと思います。

 基本的にまず詩を全部書き起こして、その言葉が自然になるようなメロディを探します。その後はコードをつけてリズムをつけてストリングスをつけてと言った作業になっていきますね。

ボカロというジャンルに限らず自分の活動において意識しているアーティストなどはいますか?

 ボカロPでは ichicaさんは意識していますね。とても美しく儚い詩とメロディを自分でも作っていきたいなと思います。目標と言ってもいいかもしれませんね。

自分の得意なジャンル、世界感などがあれば楽曲と共に教えて頂ければと思います。

バラード調の曲の方が得意かなと思います。

ここからは「春を忘れて」について質問をしていきたいと思います。

①こちらの作品のタイトルに込めた想いや意味について教えて下さい。

こちら楽曲は、妄想癖のある少年の晩春の歌です。

②コンセプトや表現したかった世界観どんなものでしょうか?

「不安定」というコンセプトで作成しています。冬が終わって雪が溶け街には新しい風が吹いている中、その風を鬱陶しいと感じ自分の中に作り出した「君」が徐々に現実に染み出してきてしまう、そんな不安定な少年の心情を描いています。

③ここは注目して聞いて欲しい!というような楽曲の必聴ポイントを教えて下さい。

曲全体の疾走感ですかね。詩と全くあっていない爽やかなテンポを意識しました。

④制作に関するエピソードがあればお願いします。

詩を書くことに関して初めて苦労した曲ですね。「君」という不確定で不安定な物にどういう言葉で繋げるかを苦労しました。

⑤作品に対するリスナーなどからの反響はどうだったでしょうか?

一冊の小説を読んでいるようと言っていただいたことが、とても嬉しかったです。

⑥本作について何かメッセージはあるでしょうか?

この歌はここでは終わりませんので、続編をお待ちください。

今ボカロや歌ってみたなど、いわゆる生のLIVE主体というよりは音源をアップする活動をベースとした「ネット発の音楽」や「ボカロP」という存在がだいぶ世の中に受け入れられて来たと感じていますが、このような世の中の反応についてボカロPとしてどのような印象をもたれましたか?

 今はコロナウイルスが蔓延しているので、どうしてもライブハウスなどに足を運びづらい状況なので、それも加速の要因なのかなと思います。いつでもどこでも素晴らしい音楽を家で聴くことができる。ネット発の音楽は、音楽という文化は決して消えないという作曲家の皆様の愛を皆様が受け取っている証拠だと感じています。

ボカロの登場は自分の曲を世に出すというハードル下げたことのみならず、音源に伴ったMVやイラストを作成するクリエイターだったり、歌い手として他人の曲を歌うことで表現するなど、多くの人に可能性ときっかけを提供できるプラットフォームになっていると思います。今後も根強い人気のコンテンツとなると思いますが、ボカロが続いていくためにはどのような変化が必要になると思いますか?ボカロP視点でのご意見を聞かせて頂ければと嬉しいです。

ボカロPはやっぱり曲を作り続けること、そして他のボカロpの楽曲を聴くことが大事だと思います。

「ボカロ」と「歌ってみた」はネット発の音楽文化として切り離せない関係にあるとおもいますが、本来「ボカロが歌うために作られた楽曲」を生身の人間がカバーするという流れは他のジャンルや文化にはなくとても特徴的な部分だと感じています。「ボカロ」と「歌ってみた」の今までの関係性やこれからの在り方など、何か考えや思うところがあればおしえてください。

 ボーカロイドに抵抗がある人は正直たくさんいると思いますし、実は私もそっちよりの人間でした。なのでシンプルに楽曲を幅広い人に聴いてもらえると言った意味で「歌ってみた」という文化はボカロ楽曲を広める上で大変重要な部分を占めると思います。

基本的にはボカロPとしてボーカロイドに歌ってもらう曲を作るわけですが、自分のボカロ曲をカバーしてほしい歌い手などはいるでしょうか?

たくさんいるのですが、その中でもおりべ:oribe さんという歌い手様がいるのですが、是非カバーしてほしいなと思います。

昨今のボカロPはセルフカバーで歌われる方も多くいますが、ご自身や他の楽曲でもカバーをしてみたいという気持ちはあるでしょうか?

セルフカバーは今のところやる予定はありません。

普段の趣味や何か他にされている活動などがあれば教えてください。

 東京03の大ファンで、おそらく全てのコントをみていて大体のセリフは頭に入っています。 彼らの作品はもうコントというより、ドラマを見ているようで引き込まれてしまいます。

たくさんの楽曲の中から選ぶのは大変かと思いますが、初めての方に聞いてほしいイチオシのご自身の曲を教えてください。

そうですね。「僕らへ」に関しては制作期間も長く思い入れもあるので一番聴いてほしいですね。

今後の活動について実現したい目標があれば教えてください。

 一旦は、youtubeチャンネル登録で1000人を目指して楽曲投稿をして行こうかなと思っています。まだまだ先の未来かもですが少しずつ進んでいければと思います。

インタビューへのご回答ありがとうございました。最後に読者の方へのメッセージをお願いします!

最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも少しずつ制作していくのでよろしくお願いします。






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