メランコリーメランコリー

昨年末には「三ヶ月連続発売デジタルシングル配信」など精力的に活動し、今非常に勢いのある大阪のバンド「メランコリーメランコリー」 。 2000年代の邦ロックを現代のシーンに合わせ昇華させたサウンドと、感情に訴えかけるボーカルが聴く人の心を揺さぶる。 アー写やMVのポップな印象とはまた違った音楽に対する真摯でひたむきな姿勢をもつ彼らのバックグラウンドに迫ります。

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ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。
早速ですが、メンバー皆様の自己紹介をお願いいたします。

藤原すもも:
メランコリーメランコリーでギターボーカルを担当しています
藤原すももです、宜しくお願いいたします。
 
脇田彩加:
メランコリーメランコリーでドラムを担当しています、脇田彩加です。

杉本佳寿麿:
メランコリーメランコリーでベース及び作詞作曲を担当しております、
杉本佳寿麿です。よろしくお願い致します。

メランコリーメランコリー 結成の経緯を教えてください。

藤原すもも:
元々は別の名前で高校生の頃に結成し活動していましたが
ドラムの脱退、現ドラムのわっきーの加入を機に改名をし今に至ります。

メンバー皆様それぞれの音楽的なバックグラウンドを教えてください。

藤原すもも:
物心ついた頃から音楽の道へ進む事を夢に見ていました。
小学生の時に、初めてB’zのライブへ行き、バンドと言うものに強く惹かれる様になり
その後、当時の邦楽ロックにハマったのをきっかけにギターボーカルに落ち着きました。

脇田彩加:
小さい頃から歌を聞いたり歌ったりすることが好きで、学生の時は何かある度、音楽に励まされたり元気付けられたりしたので、
自分も誰かの支えになったり思い出の一部になる音楽ができたら良いなって思って音楽を始めたのがきっかけです。
ドラムは従姉妹がしていて、それに影響されて始めました。

杉本佳寿麿:
中学生の頃、ネット上でブームになっていた「弾いてみた」の動画でベースに興味を持ちました。
作曲を始めたキッカケは、メンバーの誰かしないといけない、と言う状況から踏み込みました。
音楽的な影響は00年代の邦ロックとアニソンに受けています。

メランコリーメランコリー の曲ができるまでのプロセスを教えてください。

藤原すもも:
ベースのかずまがメロディと歌詞を考え骨組みを作ります。
鼻歌で歌って貰ったものに私が編曲を加えコードを乗せます。
この時点で転調をさせたり、間奏を作ったりする事が多いです。
弾き語りが出来る所までに完成させたらドラムを付けて、サイドギターと摺り合わせリズムを確定させます。
その後、ベース、リードギターの順にフレーズを充てていきます。

競合として意識しているアーティストを教えてください。

藤原すもも:
今はありません。
自分たちはまだその段階では無いと思います。

楽曲の幅は疾走感のあるはつらつとした曲からミドルテンポの情感豊かなものまで様々ですが
過去多くのリリースの中からメランコリーメランコリーが初めての人に聞いてほしい曲を理由を添えて3つ教えてください。

藤原すもも:
①「オーバーレイ」
この曲は初めてコンテスト系のイベントで認められた曲で、認知度も一番高いと思います。
色んな情景や感情を歌いますが
この曲は、生の私たちと側に居てくれる人たちの事を
その人たちへ向けて歌った曲です。
簡単に言うと、いつもありがとう
と言う様な曲ですので沢山の人に届けば嬉しいです。

②「じゃ」
私は2000年代の邦楽ロックを聴いて、憧れて、育ちました。
これは私の好きだった邦楽ロックを現代に蘇らせた様な楽曲です。
正に私たちのキャッチコピーである
帰ってきた邦ロック に相応しい楽曲だと思うので是非聴いてみて欲しいです。

③「ハロー、メランコリー」
短めの曲になりますが、サビが2回にギターソロ、落ちメロまであり内容はボリューミーで盛り上がり易い所が良さだと思います。
タイトルの通り、憂鬱と出会って、しかも、憂鬱と出会う時はいつも最悪な夜だった、悪いのは僕だった、と言う一見暗い歌詞なのですが
曲調と疾走感で前向きに捉えられる様に工夫しています。私たちの表題曲です。



脇田彩加:
①「恋せよ、少女」
私たちの曲の中でも割と明るくポップな曲だと思います。
サビで手を上げて、会場のみんなが一つになれる感じが私は大好きで、是非ともその光景を想像しながら聞いてほしい一曲です。

②「星屑一等星」
前に一歩踏み出す勇気をくれる歌詞が私は好きで、何かに悩んでいる人、立ち止まっている人に是非聞いてほしい一曲です。

③「懺悔の海」
私がメランコリーメランコリーに加入して最初に作った曲です。
最近は明るめの曲が多いですが、このような曲もやっぱりメランコリーメランコリーを代表するような曲だと思うので、
私たちのことを知らない人には是非聞いてほしいです。

杉本佳寿麿:
①「Spooooon!!」
現在ライブのみで披露している曲です。
屁理屈な歌詞に、ストレートな思いを乗せた曲になってます。

②「終末にジョークを」
起承転結に重きを置いて作りました。
小説のような歌詞展開と、それに合わせた楽曲展開は、文学と音楽の融合を果たした曲に昇華出来たと思います。

③「Cut」
ここに書いておいて申し訳ないのですが、まだ聴くことは出来ない曲です。
が、近いうちに聴けるようになります。
何年も前から作り続けた、メランコリーメランコリーの新境地となる楽曲です、お楽しみに。

昨年末にかけて「三ヶ月連続発売デジタルシングル配信」として勢力的に新譜発売されていますが
今回の配信で何か手応えのようなものは感じたりしたでしょうか?

藤原すもも:
CDには無い良さなのですが、どれだけ自分たちの楽曲が再生されているのか確認する事が出来るのです。
今回の配信シングルは本当に沢山沢山聴いて下さっていて、とても幸せです。
新たな試みではありましたがお陰様で、挑戦してみて良かったと思います。

脇田彩加:
最近はCDを聞く媒体を持っていない人たちも多いので、今回のようなザブスクリプションのような媒体を使うことによって、
今までよりも手軽に私たちの曲を聞いてもらえることができたり、どれだけ再生されているのかなどがリアルタイムで見ることができて、
とても便利なものだと思いました。新たな挑戦をしてみて良かったなと感じています。

杉本佳寿麿:
デジタルシングルとして曲を販売することで、CDの売り上げを懸念していましたが、特に影響もなく、
しっかり別の商品として独立しているように感じました。

販売されているGoodsはPOPな配色が目を引く可愛らしいデザインの物が多くありますが
こちらのアイデア出しやデザインはどのように決めているのでしょうか?

藤原すもも:
アイデアを出すのは主にかずまです。楽曲制作からグッズ、ポスターや写真まで
全て1つのストーリーになっているので彼の頭の中にはある程度のイメージが出来上がっている様です。
それを上手く具現化するのに私とわっきーはほんの少しお手伝いの様な助言をする程度で
後はいつもお願いしているデザイナーの方にお任せしています。

杉本佳寿麿:
グッズはその直前のリリース内容に応じて発売されています。
なので作品によって、作風も左右されます。
その時に合った、お願いしたいデザイナーの方にその世界観をお願いし、作成して頂いてます。
その世界観はリリースタイトルから発想を受け、依頼しています。
またタイトルを付けるときには、グッズなどの構想も含め、タイトルを決めます。

メランコリーメランコリーの歌詞は誰もが若い頃に直面する悩みや不安を優しく拭い、勇気づけてくれるような感じがします。
どんな人に曲が届くといいなと思いますか?また作詞はどのようにされていますか?

藤原すもも:
憂鬱な世界の中のBGMとして相応しくありたいと思っています。
私たちがあなたの事をカッコ良くあなたの人生を劇的にしてあげる。
あなたが、この世界の主人公だよ。と言う気持ちで歌っています。

杉本佳寿麿:
歌詞は常に聴いてくれる人の為にあります。
作詞に際してその時浮かべる内容はありますが、受取手が感じた内容が全てで。
好きに楽しでもらえると幸いです。
ただ、辛いときや悲しいとき、嬉しい時に寄り添えるようなものであれば良いなと思います。

現在活動されている、またはする予定のシーンについて、意識されている課題はありますか。

藤原すもも:
私の中の邦楽ロックと現代の邦楽ロックは全くの別物です。
良い悪いの話では無く、私は私の好きな邦楽ロックで盛り上がっている日本を見たいので
まずは自分たちが有名になって自力を付けて仲間達を引っ張っていけたらと思います。

メンバー皆様の個人として音楽を続けるモチベーションと、
メランコリーメランコリーとして音楽をするモチベーションを教えてください。

藤原すもも:
未来の私には何の期待も無いしどうなっていようが今の私には関係ありません。
現在の私は無力で、モチベーションには繋がりません。
只、私は、過去の、子供の、邦楽ロックに魅了されて夢中だった私の事だけは絶対に裏切りたくないと思っています。
そしてそう思っている私を信じ続けてくれているメンバーとお客さんが原動力です。

脇田彩加:
やっぱり好きなことをしている時間が一番楽しくて、私にとってそれはドラムを叩いている時です。
なので、その時間が1秒でも長く続くように、という思いが今のモチベーションです。
そしてメランコリーメランコリーというバンドが、私たちの曲が誰かの人生の一部になれれば、
という思いが、メランコリーメランコリーのドラムとしてのモチベーションになっています。

杉本佳寿麿:
伝えたい、作りたいものがまだまだあります。
これが尽きるまで続けるつもりです。

今後、バンドとしての目標やプランを教えてください。

藤原すもも:
とにかく曲を作って出していかなければ、と強く思います。
もともと作曲ペースが早いと言うのが自分たちのアピールポイントだったのですが
これからは更に沢山の曲を届けるので楽しみにしていて欲しいです。

杉本佳寿麿:
前述通りですが、生きていると感じることや伝えたいことが尽きません。
僕らの表現出来る形をどこまでも追求し続けるバンドになりたいです。

読者へのアピールやメッセージをお願いします。

藤原すもも:
もしも、自分の現状に満足出来なかったり
自分には何もない、何者でもない、なんて思っているのなら、
あなたの背景に流れる音楽を変えてみて下さい。
くたびれたお父さんも、エプロン姿のお母さんも、部屋から出られない彼も、教室の隅の彼女も、
夢を追う少女も、夢を捨てた青年も、偉い奴も、馬鹿な奴も
おとなも、こどもも
聴いたあなたが主人公になる。
あなたを中心にドラマが始まる。
それが、邦ロックです。

帰ってきた邦ロック、メランコリーメランコリーを宜しくお願いします。

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