nilfinity

作り込まれた世界観の中で、妖しげで艶やかな歌声と、タイトでソリッドなギターが踊る、ライブハウスのダークヒーロー的な存在のnilfinity。Vo.歌蘭の入院による活動休止を余儀なくされたが一転、それまでにも増して攻撃力をあげた最新作MVを投下しバンドとしての底力を見せつけた。ミステリアスな彼女達の謎を紐解くべく、インタビューさせていただきました!

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ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。
早速ですが、メンバー皆様の自己紹介をお願いいたします。

Vo 歌蘭
11 月 12日生まれ
国立音楽大学声楽学科を卒業。
在学時から、都内ライブハウスなどで、歌い始める。
同じ音楽大学出身のフルーティストと Jewel4 を結成。
TVK「oh!Happy day!」OP、ED テーマ及び MC 担当。
Jewel4 解散後、ソロ活動を経て nilfinity を結成。

nilfinityとしては

今までシングル10枚
アルバム3枚のリリースとハイペースにリリースしています。

ライブでは
2017 年 8月新宿 ReNY
2018 年 5月 TSUTAYA O-WEST
2019 年 6月新宿 ReNY

と大きな会場もライブできるようになりました。
その他 17 ライブ配信公式ライバー、アパレルアートディレクター、モデル など活動も行っています。

★Gt.橘 涼介
12/7生まれ
A型
新潟県 佐渡ヶ島出身。
音楽への強い好奇心により18歳で海をわたってきました。
幾つかのバンド結成の中“BLACK STAR”にてシングル・ミニアルバムをリリース。
nilfinityのギタリストとしてだけでなく、歌をステージで歌ったり、楽曲コンポーザー、サポートギタリストとしても活動しています。
後は風船を配っています。

nilfinity結成の経緯を教えてください。また、バンド名の由来はなんでしょうか。

歌蘭:
もともと歌蘭がソロシンガーとして活動していた時にロックがやりたくて路頭に迷っている橘くんにサポートメンバーとして声をかけました。
その後バンドを本格的に動かす時に誘って欲しそうにしていた橘くんをメンバーとして声をかけたのがきっかけです。

バンド名の由来は
nil=0 ゼロ
infinity=∞ 無限大

を掛け合わせて、『ゼロと無限大』の2つの意味を持つ『nilfinity』(ニルフィニティ)と名付けました。
歌蘭の造語です。
なので単語としてはありません。
ネットで検索した時に普通にある言葉だと埋もれてしまうので、オリジナルの言葉で行くという作戦の元、つけました。

メンバーの歌蘭さん、橘涼介さんの音楽的なバックグラウンドを教えてください。音楽的な嗜好や、歌、楽器を始めたきっかけなどお聞かせいただければと思います。

歌蘭:
父がピアノ調律師、母がピアノ講師という音楽一家に生まれました。
幼い頃からピアノやエレクトーンなどの楽器に触れて音楽教育を受けました。

歌をやろうと思ったのは中学生の時です。
自分自身の身体だけで表現出来る歌に興味を持つようになり、本格的に声楽を勉強し始めました。
それまではピアノやエレクトーンを習っていたのですが、練習が嫌いすぎて…好きになれなかったです。
また、姉もピアノを習っていたので比較されたくなかったのもありますね。

歌い方や、楽曲への向き合い方にはクラシックが根付いていると思っています。
その反面、Rockにも強い憧れがあり、中学生の時にはバンドにどっぷりハマりました。本当はギターがやりたかったんですけど、「指痛めるから」と先生である母に猛烈に反対されてそのまま歌の勉強をしました。

橘:
幼少期より何も無い田舎に育ち、歌う事唯一の楽しみで、自然と音楽に興味を持ち、J-POP・ROCKを中心に音楽に触れる。
特にその時に聞いていた出口雅之さんのグラスバレーです。
高校生の頃にバンドを結成、同時にオリジナル曲を制作し始めるようになりました。
ずっと音楽の世界で生きていくと言う事・ステージ上で生きていくと言う事を家から見える海を眺めながら思っていました。

nilfinity

ゴシックやシアトリカルさを前面に出し、暗く重たく訴えかけてくるような楽曲がnilfinityの特徴かと思います。楽曲の制作プロセスを教えてください。

曲先行で制作する事がほとんどです。
橘涼介にはノルマが有り月に○曲提出することと事務所からこっぴどく言われています。
沢山作ったデモの中から今一番必要な曲を選んで作りこんでいきます。
日常生活の中で出会う風景や、シーンからイメージが膨らんでいきます。
アイディアを元に制作していく事が多いです。

作詞はどのように行なっているのでしょうか。閃くきっかけやタイミング、楽曲制作の中での順番、nilfinityの世界観を出すために重視しているポイントなどお聞かせください。

nilfinityの楽曲の歌詞は全て歌蘭が書いています。
基本的にはデモを聴いて、そのインスピレーションでタイトルを決めます。
タイトルが先にあって、その雰囲気で曲を作って貰うこともありますが、基本的には音が先です。

nilfinityにとってタイトルはとても重要です。
まずタイトルを決めて、物語のプロットを立てます。
歌い出し、サビ頭の歌詞は印象に残る様に特にこだわって書いています。
使いたい言葉や、書きたい歌詞があったりするとその雰囲気で作って欲しいと橘くんに無茶ぶりする事も多々あります。
ですが、完成した後にボツにされたことも何回もあります。
そんな時ばかりはプロデューサーには殺意が湧きますね。

最新MV「Accomplice」を拝見しました。
歌蘭さんの入院などの逆境を乗り越え、nilfinityらしいダークで壮大なサウンドをキャッチーにまとめあげた意欲作かと思います。

①「共犯者」を意味するタイトルですが、こちらの作品紹介をお願いいたします。

ダークでありながら、突き抜ける疾走感を前面に押し出したnilfinityの王道曲
深く地を這う様な重苦しい愛情を聴きやすいメロディに乗せる事で独特な世界観を表現しています。

足の怪我の入院で活動休止していた時に作った曲なのでどの曲ががこのタイミングに出すのがふさわしいか悩んでメンバー・社長と仲が険悪になったのを覚えています。

②サウンド面で意識されたことはなんでしょうか。

タイトルの持つスリリングな匂いと、その奥にあるとても大きく重い宿命を共有するような強い繋がりをイメージしました。

③映像によって楽曲の持つ世界観がより伝わってくるように思います。
MV撮影はどのような流れで撮影されたのでしょうか。
撮影時のエピソードもあればお聞かせください。

歌い出しにあるように地下室のイメージで
暗く深くそれでいて淫靡な雰囲気になるように構成は考えました。
歌蘭が紅い花弁に埋もれるところがあるのですが、橘くんはもちろんですが、サポートメンバーや事務所の社長にも手伝ってもらって花を散らしました。けれどそんなに使われてません…。

ギリギリまでどの曲でMVを取るか決まりませんでした。
短時間で衣装・小物・撮影アイディアを用意させられました。

当日は、監督とその場のアイディアで乗り切れいいえが取れたと思います。

ちなみに監督とベースのシンペイさんが大遅刻してきました。
なのでメンバーとドラムはヘアメイクに沢山時間が使えました。
なので化粧が濃いと思います。
そこもチェックしてください。

nilfinity

nilfinityの持つ世界観は、海外でも大変訴求力のあるものかと思います。今後、海外でのライブなども視野に入れているのでしょうか。

海外での活動は視野に入れています。将来的には海外フェスなどにも参加したいですね。

英語を勉強する時間がほしいのですが
ありがたいことに去年ぐらいからliveの本数が多く、
また平行してずっと制作も行っているので
勉強する時間が無いです。

意識しているアーティストを教えてください。

あまり他のバンドに興味はないので、特定のバンドとかはいません。
長くやっているバンドは色んな意味ですごいなと思います。

nilfinityで実現したい夢、目標を教えてください。

メジャーデビューと全国ツアーとビッグマネーと地位と階級と称号が欲しいです。
音楽で家が建てたいです。
あとはいろんな人にギャフンと言わせたいです。
特に事務所の社長とかに。

nilfinity

現在活動されている、またはする予定のシーンについて、意識されている課題はありますか。

似たようなバンドが多いので、実力をあげるのも必要ですが、違う事をもっと取り入れないとなと思います。
動画コンテンツにもっともっと力を入れていきたいなと思ってるのですが
ただ、おもしろいYOUTUBERにはなれないですし、まず歌蘭はPCを持っていないので無理かなと思っています。

小さなシーンの中で無名極弱バンドなので、もっと世の中にアピールする事が大事だと思っています。

音楽とはずれますが、メンバーのお二方のオフの過ごし方を教えてください。
音楽以外の過ごし方で、nilfinityの関して刺激を与えているものはあるでしょうか。

歌蘭:
基本的にはインドアなので家に居ることが多いです。本読んだり、nilfinityの戦略を考えてたりします。
エゴサも良くしてます。

橘:
猫と過ごすか風船を膨らませてます。
メインボーカリストではないですが肺活量は風船のために必要なので
肺活量のトレーにニングしていますね。
ギターはめったに触りません。

nilfinity

読者へのアピールやメッセージをお願いします。

歌蘭:
活動休止を経て、より一層パワーアップして戻ってきたと自負しております。
これからもカッコ良いと思うものに妥協はしませんが、新しいアプローチにも恐れず挑戦していこうとおもいます。
シーンを引っ張ってくってよりも、自分たちだけが唯一無二の世界観を創り上げていけるように頑張りたいですね。

橘:
ひと所に留まらず、進化していく僕らを楽しんでもらえたらと思います。
あと、人の意見を聞き過ぎるので
あまり僕に意見しないでください。
社長と歌蘭と猫だけで十分です(笑)

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