RuLu

今回はボカロ界隈でもぐんぐん存在感を増しているボカロPの一人「RuLu」さんにインタビューをさせて頂きます! この記事が出る前日には1stアルバム「RuLu」の中から、「ジンクス」のMVがボーカリストの「Such」さん歌唱ver. / flower,初音ミクver.でそれぞれ公開になりましたが、そのMVについても最速でお話を聞くことができました!楽曲のみならずRuLuさん自身についても色々お話を聞いていきます。

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ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。
初めに自己紹介をお願いします。

はじめまして!記事を閲覧して頂きありがとうございます。
RuLuと申します。音楽を作っています。

音楽を始めたきっかけや本格的にボカロP活動を始めることになったタイミングなど今までの音楽経歴について教えてください。

 音楽教室で仕事をしていた母の影響で家に楽器やスピーカーがあったりして、物心付く前から音楽が身近な存在でした。ごくごく自然に鍵盤を叩くようになり、スピーカーで好きなプレイリストを流すような生意気な子供で(笑)中学生くらいまではヤマハ音楽教室でエレクトーンを教わっていて、進学していく中でベースを始めてバンドを組んで・・。結局バンドは辞めてしまいましたが、音楽は好きで一人でも作っていました。その過程で「歌詞を付けて音楽を完結させたい」という願いを叶えてくれたのがVOCALOIDでした。

ボカロでも他のジャンルでも自身の音楽性に影響を与えたものについてお伺いできればと思います、音楽やそれ以外のコンテンツでも構いません。

 俗に「エモい」と言われるような作品が大好きで、どことなく切なさが残るような作品を好んで観賞していました。その時期に見てきた風景やコード感だったりが普遍的に自分の中にあるように思います。

バンドやユニット、シンガーソングライターなど自分の音楽を発信していく手法としては様々なものがありますが、ボカロPとして活動していくことを選んだのはなぜでしょうか?

 制作から投稿まで一人で全てを完結出来たからです。当時の自分からすると「歌を録音する」って行為がとてつもなくハードルが高くて、メロディはシンセサイザーで打ち込んで完成!みたいな感じでした。(スーパーのBGMみたい)それだと誰かに「聴いて!」とも言いづらいしかっこ悪いじゃないですか。そこのハードルを取っ払ってくれたのがボカロだったんです。

私の印象ではバンドサウンドが多くの曲の要素として組み込まれていると思ったのですが、楽曲制作自体はどういったプロセスで作業にあたっているのかお聞きしてみたいです。

 普段から原石のような短いアイデアを録音してあり、それを磨いていく事が多いですね。言わば「ネタ帳」のような感じです。アウトプットしたい音像はやっぱりバンドサウンドのものが多いです。性ですね。たまにアルバムに入っている「シティライト」など敢えてギターを縛って制作する事もありますよ。

2021/1/9に1st Album「RuLu」をリリースされていますね、おめでとうございます!曲もバリエーションに富んでいて、RuLuというボカロPのいろんな面を知ることができるアルバムになっていると感じました。こちらのアルバムついて色々お聞きできればと思います。  

①今回のアルバムのタイトルは「RuLu」ということでセルフタイトルアルバムとなりますが、タイトルに込めた想いや意味についてお伺いできればと思います。

1作目はセルフタイトルがかっこいいじゃないですか・・!

②アルバム「RuLu」はバンドサウンドを基調としてダンサブルだったり、City Pop的なアプローチなどたくさんの要素が詰まっていていますね。内容としてはジャンルレスな印象を受けますが、アルバムを通してのコンセプトがあれば教えてください。

曲数はMVを制作したものを含めてもう少しあったのですが、代表作や自分の中で普遍的で今後も作っていくであろう音楽性のものに絞って収録しました。

③VOCALOID side/Vocalist sideとしてボカロと歌い手ver.が収録されており、両方を聴き比べるのも楽しみ方の一つになりそうですね。少し話はそれるのですが、このアルバムが象徴するようにボカロと歌い手は切ってもきれない関係性にあると思います。RuLuさんにとって歌い手とはどのような存在でしょうか?

 私の作品は歌い手さん無しでは完成し得ないと思っています。歌声は「曲の顔」だと思いますし、自分の作品を完成させるための最後のピースのような感覚です。

④どの曲も歌のメロディーがとても作り込まれていてキャッチーでリピートしたくなるものばかりで、RuLuさんの歌心がとても感じられました。曲によっては歌い手の方が歌唱している曲もありますが、ご自身でセルフカバーすることは今後あるのでしょうか?

実は録音した事はありますが、曲にとってマイナスでしかなかったので結局別の方にお願いしました。今後は無いと思います・・。

アルバム曲でもありますが、先日MVが公開された「ジンクス」についてお聞きしたいと思います。

①軽快な4ビートとゴリゴリのスラップベース、気怠くも訴求力のあるSuchさんの歌声がとても心地よく、とても中毒性のある曲に仕上がっていると感じました。この曲のこの部分を聞いてほしい!という必聴ポイントがあればお願いします。

 イントロのピアノリフがかなり気に入っています。Bメロのトラップ的なアプローチも普段あまりやらない事を盛り込めたので満足しています。あとはやっぱりSuchさんの歌声ですね。楽曲にドンピシャでした。勇気を出してお声掛けして良かったと思っています。今回はNNZNさんにVocal Editをお願いしたのですが普段自分がやらないテクニックが入っててかなり新鮮で、勉強になりました。そういった意味でもお気に入りです。

②こちらのMVのコンセプトや表現したかった世界観についてお伺いできればと思います。

MVは色のイメージと歌詞の内容をお伝えしただけです。
大変かっこよく仕上げて頂き、薬屋さんとQvyさんに本当に頭が上がりません。

近年ボカロPや歌い手の数もどんどん増えてきています。リアルでのLIVEや活動というのもアーティストとして一つの選択肢ですが、ネットカルチャーの中で、ボカロPとして表現することの楽しさについてお伺いできればと思います。

作り手⇔聴き手のパーソナルな部分に縛られない事だと思います。
お互いを意識しないからこそ自由な発想で創作が出来ます。

たくさんの楽曲の中から選ぶのは大変かと思いますが、初めての方に聞いてほしいイチオシのご自身の曲を教えてください。

やっぱり「ジンクス」ですね。自信を持って勧められます。

今後の活動についてRuLuさんとして実現したい目標があれば教えてください。   

今はとにかく知ってもらいたいですね。
具体的な数字で言えば10万再生はもう少しで達成出来そうなので、20万再生を目指します!

ありがとうございました。最後に読者の方へのメッセージをお願いします!

ここまでお付き合い頂きありがとうございます。
一度私の作品に触れてみてください。



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