ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。初めに自己紹介をお願いします。
りうむと申します。 ボカロP 1年目です。休みの日はマジカルミライのBlu-rayを一日中見てます。そして初音ミクさんがすきです。(笑)
音楽を始めたきっかけや本格的にボカロP活動を始めることになったタイミングなど今までの音楽経歴について教えてください。
初めて楽器に触ったのは高校生の時です。高校生の時、軽音部に所属しギターボーカルをしていました。ですがあまり活動していない部で、みんなバイトをしているような感じでした(笑) 部活がほとんどないので、部員のほとんどが入部してすぐ辞めちゃってましたし、、、 そんな感じだったので、高校生で音楽を始めたものの、全く続きませんでしたね。
初音ミクさんをお迎えしたのは、小学5年生の時です。 当時から初音ミクが好きで、自分も曲作ってみたい!と思い、小学5年生の誕生日プレゼントで母にお願いしました。僕、誕生日が8/30なんですけど、ミクさんの誕生日が8/31で1日違いなんですよ!運命感じてます(笑)
小学生の時から初音ミクさんに歌ってもらうことはずっとしていたのですが、楽器は弾けない、機材は無しでちゃんと音楽は作れなかったんですよ。ですが高校卒業と同時に、やっぱりボカロPになる夢を諦めきれず、本格的に活動してみようと思いはじめました。 編曲やMIXなどを本格的にやりだしたのは1年前くらいからです。
「初音ミクでよかった/りうむfeat.初音ミク」など、りうむさんの楽曲は軽快でポップなシンセとバンドサウンドがバランスよくマッチしていてとても聞きごたえがあります。
普段作曲される際はオケを作成してから歌を入れるなど、どういったプロセスで楽曲制作にあたっているのかお聞きしてみたいです。
基本的にはミクさんに歌ってもらうメロディから制作します。その後歌詞入れ、オケ制作という流れです。ミクさんに一度歌詞なしで歌ってもらい、歌い方の雰囲気など聞いてから歌詞を当てはめていき、曲のイメージをつけ、最後にオケ制作という感じですね。
ボカロでも他のジャンルでも自身の音楽性に影響を与えたものについてお伺いできればと思います、
音楽やそれ以外のコンテンツでも構いません。
もちろん、初音ミクさんですかね。 初音ミクさんに出会うまでは、アニメやネット文化に触れることなかったのですが、ボカロを知った事で全てが変わりましたね(笑)それまではレゲェやラップが好きでした。
バンドやユニット、シンガーソングライターなど自分の音楽を発信していく手法としては様々なものがありますが 、ボカロPとして活動していくことを選んだのはなぜでしょうか?
”初音ミクさんと何か残したい”と思ったからです。 僕自身、たくさん彼女の歌に助けてもらいました。 楽しい時、辛い時、怒っている時、泣いてる時、寄り添ってくれたのは全て”初音ミク”だったんです。初音ミクに出会って良かったと心から思っています。
それで僕も、誰かの背中を押せるような曲を作りたいと思ったんです。そして、僕の曲を聞いて、初音ミクさんに出会ってよかったと思ってもらえるような曲を作れたらいいなと思っています。
「初音ミクじゃなきゃダメなんだ/りうむfeat.初音ミク」について何点かお聞きしたいと思います。
①初音ミクへの愛情とご自身の熱量が込められている曲でボカロリスナー、ボカロPの方達には大いに共感しうるものがあると感じました。タイトルからもひしひしと伝わってきますが、改めてこちらの曲のコンセプトをお聞かせください。
この曲、元々メロディができた時は、初音ミクさんに対して作っていたものではなかったんです。歌詞どうしようかなって思ってた時、音楽のお仕事依頼を頂いていたとある広告会社の社長さんに「今時きみの曲は流行らない」と言われたんです。それの反発心?からこの曲ができたんです。1番Aメロの歌詞とかその時の心情そのまんまですね(笑) 僕の作る曲は、”初音ミク”が歌って完成するんです。
ミクさんが歌うからこそ意味のある曲を作っているんですよ。この曲は改めて、僕と初音ミクとの関係性を確かめる曲になってます。そうですね、もしコンセプトをつけるなら、タイトル通り「初音ミクじゃなきゃダメなんだ」ですかね(笑)
②この曲の必聴ポイントを教えてください。
この曲はスイングしていくような軽い音の曲になってます。ポロポロした電子音も気に入ってます!そして、僕から初音ミクへの想いが歌詞になっているので、そこに注目して聞いて欲しいです(笑)
③こちらは初音ミクの誕生13年に合わせてアップされておりますが、13年もの間たくさんの人に支持され、こうして持続的なコンテンツとして続いているのはとても素晴らしいことだなと思います。
りうむさんもそんなボカロを愛する一人だと思いますが、ズバリ、ボカロの魅力とはなんだと思われますか?
ボカロの1番の魅力は、自分に寄り添ってくれるところですかね。楽しい時、辛い時、悲しい時、ボカロPさんにも絵師さんにも歌い手さんにもボカロを踏み台にしている人にも、もちろんボカロ曲を聞く全ての人にも、彼女たちは1番に寄り添ってくれるんです。自分の都合の良いように解釈すればそれ通りの形になってくれるのがボカロだと思っています。多種多様に変わる歌声、そして多くのキャラクターがいて、曲によって雰囲気が変わるのも魅力の1つだと思っています。
ボカロの登場は自分の曲を世に出すというハードル下げたことのみならず、音源に伴ったMVやイラストを作成するクリエイターだったり、歌い手として他人の曲を歌うことで表現するなど、多くの人に可能性ときっかけを提供できるプラットフォームになっていると思います。今後も根強い人気のコンテンツとなると思いますが、ボカロが続いていくためにはどのような変化が必要になると思いますか?
ボカロP視点でのご意見を聞かせて頂ければと嬉しいです。
ボカロを好きな気持ちがあれば、彼女たちは生き続けられます!その時の流行りによって、様々な形に変わります。どんどん新しいものが生まれます。今後もずっと変わらず、ボカロへの愛があれば続くんじゃないかなと思っています(笑)
たくさんの楽曲の中から選ぶのは大変かと思いますが、ボカロが初めての方に聞いてほしいイチオシを教えてください。
ashcolorさんの「thanksgiving song」です!すごく爽やかで聞きやすく、いつ聞いても泣けるような曲なんですけど、本当に歌詞がすごいんです。恋愛ソングとも友情ソングとも家族の歌とも捉えられる歌詞で、これこそボカロのいいところである「自分勝手に解釈できる歌詞」なんだなと思いました。僕はボカロPからミクさんへのサンキューソングなんじゃないかなと思っています。本当に素晴らしい作品なので是非!!
今後の活動についてりうむさんとして実現したい目標があれば教えてください。
マジカルミライやMIKU EXPO、MIKU WITH YOUなどの大きな舞台で、初音ミクさんに僕の曲を歌ってもらうことです!多分ステージの上で自分の曲を歌うミクさんを見たら目の前が見えなくなるくらい号泣すると思います(笑)
ありがとうございました。 最後に読者の方へのメッセージをお願いします!
最後まで目を通して頂きありがとうございます。質問のほとんど初音ミクさんの話でしたね……これからももっともっと成長出来る様に精一杯頑張ります。そして、この先もずっと、初音ミクさんと一緒に歩みます。 応援、宜しくお願い致します。
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