Wailing Aries

超絶的な演奏技術が所せましと散りばめられた上で、儚くも優しい歌声が躍る。エッジの聞いた超級テクと、まるでアニソンかと思うほどのキャッチーさ、それを劣化することなく表現するどこまでもハイクオリティな音源の質。アニメや映画のみでなく、ボーカロイドなどの2000年代文化からもインスピレーションを受けた彼らのまさに"次世代的ミュージック"は、ラウドシーン&ポップミュージックシーンへ同時に一石を投じること間違いなし。

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ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。
早速ですが、メンバー皆様の自己紹介をお願いいたします。

Vo. Kurumi:
ボーカルのKurumiです!よろしくお願いします!

Gt.Hidetoshi:
ギター、コンポーザーのHidetoshiです

Gt.ジャスティスタカ:
下手ギターのジャスティスタカです。マーチのデザインとかもやってます。

Ba.Sinto:
ベース、作詞を務めてますSintoです。

Dr.Hiroki:
ドラムのHirokiです

Wailing Aries結成の経緯を教えてください。

Gt.Hidetoshi:
途中から入ったので知りません笑
ある日突然SintoからDMが来てサポートから始めました。

Ba.Sinto:
元々は僕が高校生の頃に組んだバンドが母体で、オリジナルメンバーは僕1人です。
進学や就職でメンバーが1人また1人と抜けていき、これからどうするか考えてた時にYoutubeでHidetoshiの演奏動画を見かけて即アプローチしました。
元から新潟には知り合いが多かったので初めて会った時に開口一番「よく名前聞いてますよ笑」って言われたのが懐かしいです。
そのタイミングでバンド名をWAILING ARIESへ改名しました。
そこから1年半くらい男性ボーカルで活動してたんですが、紆余曲折あって僕とHidetoshi以外脱退となり…
バンドではなくプロジェクトとして密かにやろうか悩みましたが、
そのタイミングで学生の頃から親交があったくるみと久々に会う機会がありまして、話してる中で「スクリーモとかやりたいんだよね」
「ウチ、ボーカルいないから入る?」って。
僕とHidetoshiが表現したい中でずっと女性ボーカルというピースは必須だったのでトントン拍子で加入決まりました。
バンド再開させるにあたり、僕がHirokiを、Hidetoshiがジャスティスタカを誘って今に至ります。

メンバー皆様それぞれの音楽的なバックグラウンドを教えてください。

Vo. Kurumi:
Bring Me The Horizonとボーカロイドが1番影響受けましたかね…
色んな音楽を幅広く聴きます。

Gt.ジャスティスタカ:
アニソン、V系、Djentやメタルコアを聴いて育ちました。

Ba.Sinto:
ずっとニコニコ動画に入り浸ってたので、ゆよゆっぺさん、uzPさん、無力Pさん、ナノウさん辺りです。
東方アレンジだとForeground Eclipse、Further Ahead Of Warp、DHSは今の自分を形成する重要なピースです。
あとFearless Records直径のスクリーモバンドは青春ですね。

Dr.Hiroki:
父親が音楽好きだったため、小さい頃から海外のバンドの曲を聴く機会は多かったです。
高校生くらいの時にメタルコアやハードコア好きな友人に多く出会って、勧められて自分も聴くようになりました。
普段はエレクトロニカやアンビエント(というかインストの曲)を聴く事が多いです。ヒーリングミュージックみたいなやつが大好きです。

思わず口ずさんでしまうようなメロディ、歌声、本格技巧派な演奏の融合がWailing Ariesの大きな武器だと感じています。
キャッチー×ラウドはバンドに限らず多くのアーティストが目指すところですが、
どちらかの色が強すぎたり、言い方が悪いですが「取ってつけた感」などを感じることもあったりします。
そんな中でWailing Ariesは二つの要素が主張し合いつつも邪魔し合わず溶け合っており、どちらの要素にも深い造詣が伺えますが、

①バンドとして、この音楽性に行き着くまでの過程を教えてください。

Gt.Hidetoshi:
あげるとキリがないのですがアニソン、ボカロ、邦ロック、劇伴音楽からポストハードコア、プログレッシブメタルコア、Djent、フュージョン等色んな音楽からインスピレーション受けてます。
自分としてはモダンで少しプログレッシブなポストハードコア系のサウンドをベースに色々な音楽を混ぜ込んだ音楽をあくまで日本人としてやりたかったのですが、
もともといた男のボーカルが脱退し今のボーカルのKurumiが加入したことで自分のルーツの多くを一気にアウトプットできるようになりました。

②Wailing Ariesの曲ができるまでのプロセスを教えてください。

Gt.Hidetoshi:
適当にギターを弾いてでてきたフレーズから作ったり、ピアノ打ち込んでから作ったり、
感動するアニメや映画を見たときに湧いたフレーズから広げて曲にしてます。
あと、どんなに楽器が色々なことやっても最終的に歌として聴いて欲しいのでボーカルが曲のメインになるように作っています。

Ba.Sinto:
ベースのフレーズは大体アニソン、ボカロから影響きてます。
特段テクニカルなプレイはしていませんが、ボーカルの邪魔にならないようにしつつ、キャッチーさとエモーショナルさを意識してアレンジしています。
ポストハードコアって、ベースは基本ルートかギターとのユニゾンでシンプルな物が多いですが、
Hidetoshiの作る曲はあくまでポストハードコアはテイストの一部でしかないかつ、ドラムフレーズに遊び心があるのでアレンジのし甲斐があります。

作詞に関しては、僕とKurumiどちらか、又は2人で一緒に書いたりしてます。
Hidetoshiの持ってきた曲を聴いて、どっちが適任か話し合い、作詞に取り掛かる感じですね。
僕の場合、Hidetoshiと同じで感動したアニメ、映画やゲームを題材に歌詞を書いています。
自分の中で歌詞って凄く大切で、楽曲の世界観を可視化できる重要なファクターだと思うんですよね。
小説ってどんな背景で、主人公はどんな想いで、この後どうなるんだろう?って想像が膨らむじゃないですか。
リスナーさんにも僕らの楽曲を聴いて、そういった想像に耽って欲しいです笑

③競合として意識しているアーティストやシーンを教えてください。

Gt.Hidetoshi:
いないです。

Ba.Sinto:
特にいないです。

ミニアルバム「Gleam」拝聴しました。
タイトル「Gleam」は「かすかな光」という意味ですが、こちらはなにを意識されたのか教えてください。

Gt.Hidetoshi:
苦しくても最後は小さい希望に救われる、と言った良くも悪くもありがちなストーリーをこのミニアルバムで表したくてこの題名にしました。
あとはそのテーマを元にvo.Kurumiとba.心人に歌詞書いてもらいました。

「Gleam」はいずれも聞いていて情景が見えるかのような楽曲ばかりでした。
Wailing Ariesの楽曲は映像的アプローチもマッチするかとは思いますが、興味や予定はありますか。

Gt.Hidetoshi:
映像と音楽をリンクさせるような作品にはとても興味があって、
ストーリー性のあるミュージックビデオ、また、アニメーションのミュージックビデオの他短編アニメとのタイアップもいずれ出来るようになりたいと思ってます。

Ba.Sinto:
アニメーションMVは非常に興味あります。
自分達の楽曲は、伴奏、構成、歌詞共にストーリー性を意識しているので、映像化したら映える筈です。
行く行くはアニメタイアップも欲しいですね、その作品にあった楽曲と詞を提供できる自信があります。

ボーカリストのくるみさんは、IRIS MONDE(アイリスモンド)というというエレクトロガールズバンドをやられていますね。
Wailing Ariesとしての活動と、キャラやセルフイメージでどういった部分を切り分けていますか?

Vo. Kurumi:
ステージパフォーマンスは全く違うものになるよう心がけています。
ステージでの振る舞い方、歌い方、話し方、伝え方、全ての面でIRIS MONDEとは違ったものにしています。
IRIS MONDEはツインボーカルということもあり、ピンボーカルの時よりも決められた動き(振り付け等)が多いですが、
WAILING ARIESはその時のフロアの空気や気分、曲によって自由に動き回っています。
WAILING ARIESは感情的なフレーズが多いので、お客さんに伝わるようステージでの動きはすごく大切にしています。
キャラはIRIS MONDEのわたしは明るく元気な上手(かみて)側ラップボーカルですが、
WAILING ARIESではクールでかっこいいピンボーカルを意識しています。

現在活動されている、またはする予定のシーンについて、意識されている課題はありますか。

Gt.Hidetoshi:
僕の周りに限ったことかもしれませんが知名度やネットの
評判に比べて圧倒的にライブの集客が少ない気がします、自分のバンドとしても、
イベント一つにしても何かライブならではの付加価値を持たせられたらいいなとはいつも考えています。

Gt.ジャスティスタカ:
マーチのデザインなどは継続して力を付けていきつつ、楽曲制作に強く関わっていけるようにしたいです。

メンバー皆様の個人として音楽を続けるモチベーションと、
Wailing Ariesとして音楽をするモチベーションを教えてください。

Vo. Kurumi:
自分の歌を聴いて、何か感じてくれたり、心動かされる人たちがいることが自分の歌に対してのモチベーションを上げてくれます。
SNSや直接言って頂いた言葉がすごくすごく励みになりますし、音楽を続けようと思わせてくれます。
WAILING ARIESではHidetoshiが曲を作り、
Sintoと私が作詞をし、それに歌メロを入れて完成するという工程なのですが、HidetoshiもSintoもかなり良いものを持ってくるので、
わたしも負けずにキャッチーな歌メロを入れたい!と思うのがモチベーションに繋がっていると思います。
各メンバーがより良いものを作りたいと思い続ける限り常にモチベーションは上がりますね。
逆に今のメンバー、音楽性じゃなければ続かなかったかもしれないですね(笑)

Gt.Hidetoshi:
個人としてもバンドとしても、どんなに少数でも評価してくれる方がいることがモチベーションになります。
「wailing ariesカッコいい」みたいなツイート1個見れば1日頑張れます笑
個人的なことに限ってはバンドをやる上で作曲やDTM、ギターに関して自分のスキルの上達を感じられるのでそれもモチベーションになります。
あとはvo.KurumiとBa.Sintoもがデモに対していい歌詞とメロをつけてくれることです。

Gt.ジャスティスタカ:
僕自身Wailing Ariesの曲が大好きなので継続するモチベーションになっています。
また、ライブを見ていただいた方に評価をしていだくことが日々の活力になっています。

Ba.Sinto:
学生の頃からストーリーを考えたり、文字に起こす事が好きで今でも創作意欲が尽きません。
クリエイターというよりオタクですが。
Hidetoshiの曲で歌詞を書いたりコンセプトを考えるのが楽しいので、この意欲が枯れるまでは、バンドを辞められないと思います。
くるみが持ってくる歌メロにもベタ惚れですし。

Dr.Hiroki:
Wailing Ariesの曲は自分でも良いと思うものばかりなので、それらの曲を作る過程に携わる事、演奏する事が楽しいです。
最近はSNSなどで自分たちの事を話題に挙げてくれる方もいたりして「聴いてくれてるんだな」と思うと、とてもやる気が湧いてきます!
これからはもっとバンド自体を色んな人に知ってもらう事、またバンドの構成員の1人として自分の役割を果たして行きたいと思います。

今後、バンドとしての目標やプランを教えてください。

Ba.Sinto:
昨年から音楽系同人即売会M3に出展を始めたので、今後は同人音楽シーンにも力入れていきます。
メンバーの過半数はボカロ畑育ちなので。
M3って本当に音楽が好きなリスナーさんが1万人くらい集まるんですよ。
市場規模としては、コミケに比べると小さいですが、多くの濃いリスナー層に自分達の作品をアピールできる場って中々ないと思います。
その場で試聴、購入してくれる人も多くて嬉しいですね。
今、僕達は所謂ラウドシーンと同人音楽シーンを行き来し始めてるんですが、この2つのシーンはお互い課題があると思っています。
ラウドシーンはライブ頻度こそ多いですが、棒立ちのお客さんが多く、スマホでライブを撮影してれば良い反応と捉えられます。
同人音楽シーンはお客さんのエネルギーが凄くて、みんな心の底からライブを楽しんでいますが、
あっちはライブが極端に少ないのでライブに行ける機会が少ないです。
それでこそのレア感というのもありますが。
そこの間の架け橋に自分達がなれれば、と思いますね。
沢山の人に音楽を文字通り楽しんでもらいたいので。

読者へのアピールやメッセージをお願いします。

Gt.Hidetoshi:
とりあえず1回きいてくれな☻

Gt.ジャスティスタカ:
マーチで出してるアパレルは普段着にももってこいなデザインなので良かったら見てみてください。

Ba.Sinto:
今日も一日がんばるぞい!(ダミ声)

Official WEB:https://wailingaries.com/
Twitter:https://twitter.com/aries__band
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCx1GmV77oFo7jX3vczx6n1w
新作「Gleam」:https://booth.pm/ja/items/1341347