ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。初めに自己紹介をお願いします。
初めまして、ハスブチと申します。
活動名の由来についてお伺いしてもよいでしょうか?
個人的に苦手な蓮の実から人物名っぽい名前を連想して、このようになりました。
音楽を始めたきっかけや本格的にボカロP活動を始めることになったタイミングなど、今までの音楽経歴について教えてください。
音楽は中学生の頃にドラムを独学で触ったところから始めました。
楽曲制作を行い始めたのは19~20歳頃で、趣味の一環として目的も特になく行っていました。
ボカロPとして始めたきっかけは、楽器屋でなんとなく初音ミクを買ったことです。
初音ミクを手に入れたし、動画投稿してみるかと思い活動を開始いたしました。
ボカロでも他のジャンルでも自身の音楽性に影響を与えたものについてお伺いできればと思います、音楽やそれ以外のコンテンツでも構いません。
日夜、古今東西の音楽から影響を受けております。
現在は90~00年代風の楽曲を作ろうといったモードになっておりますので、
その年代に流行ったJ-POPに影響を受けて楽曲を制作しております。
ですが、数日後にはまったく違ったものを作っている可能性があります。
バンドやユニット、シンガーソングライターなど自分の音楽を発信していく手法としては様々なものがありますが、ボカロPとして活動していくことを選んだのはなぜでしょうか?
友人含め、誰にも音楽制作をしていることを打ち明けていないからです。
楽曲制作で重視していることはなんですか?
メロディラインと歌詞の相性です。
普段どのように楽曲制作に取組んでいるのか、そのプロセスについてお聞きできればと思います。
ボイスメモにギターやピアノを弾きながらメロディを録音します。
その後DAW上でコード、リズム、メロディだけのデモを作成します。
デモの段階でその後の展開が見えそうなら編曲作業に入り、最後に初音ミクに歌ってもらいます。
ボカロというジャンルに限らず自分の活動において意識しているアーティストなどはいますか?
自分の活動において意識しているアーティストは今のところおりません。
自分の得意なジャンル、世界感などがあれば楽曲と共に教えて頂ければと思います。
所謂「J-POP」を作ることが今のところ得意です。
特に最新曲の「ネリネ」や「ハニーディップ」でそのような楽曲を作れたかと思っております。
ここからはボカウォッチ楽曲祭-冬-でぐちり賞を受賞した「ネリネ」についてお聞きして頂ければと思います!
①タイトルに込めた想いや意味について教えて下さい。
「また会う日を楽しみに」という花言葉を持つネリネをタイトルにいたしました。
②コンセプトや表現したかった世界観について教えて下さい。
コンセプトは「冬っぽい曲」といったざっくりしたものでした。
投稿したのが12月22日とクリスマスや年末付近だったので、
街中には明るく温かく幸せな雰囲気が溢れていたのですが、
そうじゃない雰囲気の曲もあっていいよなといった考えからこのような曲になりました。
③楽曲の必聴ポイントを教えて下さい。
最後のサビ付近からギターをストリングスのように重ねているので、そこを聴いていただければ嬉しいです。
④制作に関するエピソードがあればお願いします。
デモ自体は2年ほど前に作成しており、あとは歌詞が決まればといった状況でした。
12月3週付近でサビの最後の2行が出来上がり、そこからとんとん拍子で1週間ほどで完成いたしました。
毎回歌詞を作成するのに苦労するのですが、今回は最長記録かもしれません。
⑤作品に対するリスナーなどからの反響はどうだったでしょうか?
Twitterでフォロワーの方々からお褒めの言葉をいただきました。
また、今回選んでいただいたぐちりさんに過去の曲まで聴いていただき、
「どことなく90~00年代のJ-POPを感じる」とコメントをいただいたのが印象に残っております。
私のコンセプトまで見抜いてもらい、非常に嬉しかったです。
アピールしたいことがあればお願いします!
他の楽曲でもそうなのですが、こっそりと転調しておりますので、そこも聴いていただければと思います。
ご自身の使用されているボーカロイドになにかこだわりや思い入れはあるでしょうか?
非常に懐の広いピュアな歌声だと思っております。
今ボカロや歌ってみたなど、いわゆる生のLIVE主体というよりは音源をアップする活動をベースとした 「ネット発の音楽」や「ボカロP」という存在がだいぶ世の中に受け入れられて来たと感じていますが、このような世の中の反応についてボカロPとしてどのような印象をもたれましたか?
「ボカロP」としての印象は特に抱いておりません。
ニコニコ動画を見始めたのが2008年頃なので、いち視聴者としては非常に不思議な感覚です。
ボカロの登場は自分の曲を世に出すというハードル下げたことのみならず、音源に伴ったMVやイラストを作成するクリエイターだったり、歌い手として他人の曲を歌うことで表現するなど、多くの人に可能性ときっかけを提供できるプラットフォームになっていると思います。今後も根強い人気のコンテンツとなると思いますが、ボカロが続いていくためにはどのような変化が必要になると思いますか? ボカロP視点でのご意見を聞かせて頂ければと嬉しいです。
「ボカロネイティブ」といった言葉も生まれているように、既に若年層を中心にボーカロイドの歌声は潜在的に浸透し、日々予測もしないようなスピードでその様相は変化しているように思われます。
個人的には、ランキングやおすすめに乗る楽曲だけでなく、メインストリームでは見られないような尖った楽曲や趣味性が爆発した楽曲なども、もっとボーカロイドの声を通じて受け入れられればすそ野が広がると勝手に考えております。
「ボカロ」と「歌ってみた」はネット発の音楽文化として切り離せない関係にあるとおもいますが、本来「ボカロが歌うために作られた楽曲」を生身の人間がカバーするという流れは他のジャンルや文化にはなくとても特徴的な部分だと感じています。「ボカロ」と「歌ってみた」の今までの関係性やこれからの在り方など、何か考えや思うところがあればおしえてください。
互いに尊敬の気持ちを忘れなければ良いと思います。
基本的にはボカロPとしてボーカロイドに歌ってもらう曲を作るわけですが、自分のボカロ曲をカバーしてほしい歌い手などはいるでしょうか?
歌の好きな友人がいるので、機を見て歌ってもらおうかと思っております。
昨今のボカロPはセルフカバーで歌われる方も多くいますが、ご自身や他の楽曲でもカバーをしてみたいという気持ちはあるでしょうか?
セルフカバー等は今のところ考えておりません。
近年ボカロPや歌い手の数もどんどん増えてきています。リアルでのLIVEや活動というのもアーティストとして一つの選択肢ですが、ネットカルチャーの中で、ボカロPとして表現することの楽しさについてお伺いできればと思います。
月並みな感想ですが、今まで会ったこともないような方々に自分の楽曲を聴いていただけるのはとても嬉しいです。
今後はoff vocalの配布等も行い、2次創作される楽しみも感じてみたいです。
普段の趣味や何か他にされている活動などがあれば教えてください。
読書と音楽鑑賞、瞑想が趣味です。
作家では萩原朔太郎や安部公房などが好きです。
たくさんの楽曲の中から選ぶのは大変かと思いますが、初めての方に聞いてほしいイチオシのご自身の曲を教えてください。
現時点での最新曲「ネリネ」を聴いていただければ幸いです。
今後の活動について実現したい目標があれば教えてください。
先ずはYouTubeの登録者数1万人を目標にしております。
インタビューへのご回答ありがとうございました。最後に読者の方へのメッセージをお願いします!
最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も様々な楽曲を制作いたしますので、よろしくお願いいたします。
YouTube:
https://www.youtube.com/channel/UC4T7SFssvZYfimiR43Yd5fQ
Niconico:
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今回の特集にあたり、ポリシーを持って活動されていて、
インタビューさせていただけるボカロP様を募集しています。
ご参加いただける方は、以下条件を踏まえた上で、のフォームよりご回答いただければ幸いです。
<インタビュー掲載料:2,000円>
※活動の実績が長い間ない場合や、
MVなどの再生数が2,000未満の場合、掲載をお断りさせていただく場合がございます。