ELICITYインタビューお受けいただき、ありがとうございます。初めに自己紹介をお願いします。
初めまして、lastscalerと申します。
去年4月からボカロPとしての活動をしています。
今まで手探りで色んな楽曲を描いてきましたが、今後はロックテイストの楽曲を軸に描いていこうと思っています。
活動名の由来についてお伺いしてもよいでしょうか?
かなり厨二な感じですが、「究極の音階」を奏でられるように、という願いを込めてです。
音楽を始めたきっかけや本格的にボカロP活動を始めることになったタイミングなど、今までの音楽経歴について教えてください。
幼少よりピアノ、バンドではベースをやっていました。
まだボカロPも始めたばかりで敬遠されるかもなのですが、
lastscalerとは別の名前で既に音楽制作を生業としています。
仕事でしがらみや求められるもの以外に、自分のやりたい曲を素直に表現して世に出したいと思ったのがきっかけです。
ボカロでも他のジャンルでも自身の音楽性に影響を与えたものについてお伺いできればと思います、音楽やそれ以外のコンテンツでも構いません。
小さいときからクラシックに触れていて、バンドを始めたきっかけはX JAPANでした。
他にはGREEN DAYやハイスタ、BRAHMAN等…LIVEバンドが好きで影響されています。
バンドやユニット、シンガーソングライターなど自分の音楽を発信していく手法としては様々なものがありますが、ボカロPとして活動していくことを選んだのはなぜでしょうか?
声を自分が好きな表現でできる所に魅力を感じました。
小春六花を初めて聞いた時は衝撃的でした。
楽曲制作で重視していることはなんですか?
ジャンルや流行りは気になるのですが、「自分がやりたい音楽」は重視します。
他は聞きやすさ、Mixの部分を重視しています。
普段どのように楽曲制作に取組んでいるのか、そのプロセスについてお聞きできればと思います。
まず僕は曲先ですが、日々音楽には触れているので、思いついたらデモのピアノを1コーラス作ってしまいます。
雰囲気まで頭に浮かんでいる時はドラムやベースまで入れて、次の日になっても忘れないところまで形にします。
外出してる時は周りを気にしてボイスメモに鼻歌を入れたりしますが、「これってどんな雰囲気で作るつもりだったっけ?」となる事が多いです。
シャワーを浴びてる時に思いつくことも多いですが、その時は忘れないようにずっと歌ってます(笑)
ボカロというジャンルに限らず自分の活動において意識しているアーティストなどはいますか?
活躍されているアーティストさんはボカロやJ-POPに限らずチェックしています。
自分の得意なジャンル、世界感などがあれば楽曲と共に教えて頂ければと思います。
ジャンルはロックやバンドテイストの楽曲です。
世界観はその時々に合わせてですが、エモ系に特化できればと思っています。
ここからは最新曲である「六花はロッカー」について聞いていきます!
①タイトルに込めた想いや意味について教えて下さい。
始めはシャレで作ったんですが、六花をロッカ(ロッカー)と読ませたら…というのが始まりでした。
六花をRockerに仕立て上げるところが始まりで、そこからはRockしつつ、
その曲で聴いてる人の心をLockできるように…という願いを込めて作った作品です。シャレですけど真面目です。
②コンセプトや表現したかった世界観について教えて下さい。
ロックバンド感は意識しました。
音楽だけでなく絵もこだわりたかったので、ポーズや色、照明の角度とかも絵師さんと何回も会話しつつ作りました。絵師さんにはリクエストに答えて頂いて本当に感謝しています。
③楽曲の必聴ポイントを教えて下さい。
特に2番以降の歌詞です。自分も含め、コロナ禍でやりたい事ができなかった方が沢山いると思います。
だけど、どんなに苦しくても「限界を決めるのは自分自身だから、苦しくても突き進め!」と、
聴いてくれる方の励みにしてもらえればと思っています。
④制作に関するエピソードがあればお願いします。
過去作ってる中でボカロっぽくありつつ、自然な声にしつつ、という所で声のEQのかけ方は試行錯誤しました。
ハモ以外にうっすらとオクターブを入れたりしてますけど多分分かる人は数名かも…??
⑤作品に対するリスナーなどからの反響はどうだったでしょうか?
現時点でチャンネル登録数は40人増えました。高評価数も過去最大で、100を突破した事は嬉しく思っています。コメントがもっと増えるといいなと思ってます。
これはアピールしたい!ということがあればお願いします。
ヨーグルト動画投稿祭などにも参加して模索してきましたが、
これからはとにかくロックで「アナタの心をロック」できるようなメロ、サウンドを作っていきます!
ご自身の使用されているボーカロイドになにかこだわりや思い入れはあるでしょうか?
小春六花の自然な歌声に衝撃を受けたのと、これからのTokyo6さんの展開(夏色花梨、花隈千冬)が気になっています。3人が揃ったら歌わせてみたい曲が既にあったりするので、暫くは使ってみたいという気になっています。
今ボカロや歌ってみたなど、いわゆる生のLIVE主体というよりは音源をアップする活動をベースとした 「ネット発の音楽」や「ボカロP」という存在がだいぶ世の中に受け入れられて来たと感じていますが、このような世の中の反応についてボカロPとしてどのような印象をもたれましたか?
今までサブカルだったと認識しているので、
世に出ていくのは時代の流れというか、文化としてももの凄く良い事だと思ってます。
古参のファンの方は良く思われないという話も耳にしますが、
昔のインディーズファンがメジャーに行ったらファンを辞めるという感覚に似ているのかなとも思います。
ボカロの登場は自分の曲を世に出すというハードル下げたことのみならず、音源に伴ったMVやイラストを作成するクリエイターだったり、歌い手として他人の曲を歌うことで表現するなど、多くの人に可能性ときっかけを提供できるプラットフォームになっていると思います。今後も根強い人気のコンテンツとなると思いますが、ボカロが続いていくためにはどのような変化が必要になると思いますか? ボカロP視点でのご意見を聞かせて頂ければと嬉しいです。
クリエイターの可能性は本当にそうだと思います。
僕自身も、もっと早く気付くべきだったと思う所があります。
一方で世間の認知としてはどうしても「ヲタク」という部分が払拭されない感じもあるので、
BUMP OF CHIKINさんが初音ミクとコラボした時のような展開が、
他の多くのボカロでできると認知度もより拡大し、ボカロの技術発展にもなるかと思います。(偉そうにすみません…)
「ボカロ」と「歌ってみた」はネット発の音楽文化として切り離せない関係にあるとおもいますが、本来「ボカロが歌うために作られた楽曲」を生身の人間がカバーするという流れは他のジャンルや文化にはなくとても特徴的な部分だと感じています。「ボカロ」と「歌ってみた」の今までの関係性やこれからの在り方など、何か考えや思うところがあればおしえてください。
本来は、カラオケのように「好きな曲を歌いたい」という気持ちが根底にあるはずなので、
ボカロではなくても「歌ってみた」の文化はあるものと思っています。
ボカロはボカロ、歌ってみたは歌ってみたで、楽しみ方が拡張するのはとても良いと思います。
基本的にはボカロPとしてボーカロイドに歌ってもらう曲を作るわけですが、自分のボカロ曲をカバーしてほしい歌い手などはいるでしょうか?
夢を言えばLiSAさんですが、天神子兎音さんが最近気になってます。
昨今のボカロPはセルフカバーで歌われる方も多くいますが、ご自身や他の楽曲でもカバーをしてみたいという気持ちはあるでしょうか?
自分は歌は自信がないので、バンドを作って表現したい気持ちがあります。
近年ボカロPや歌い手の数もどんどん増えてきています。リアルでのLIVEや活動というのもアーティストとして一つの選択肢ですが、ネットカルチャーの中で、ボカロPとして表現することの楽しさについてお伺いできればと思います。
描きたい表現ができるのは大きいと思います。
あとLIVEとは違う距離感が良いのかもしれません。
普段の趣味や何か他にされている活動などがあれば教えてください。
昔からの趣味はビリヤードです。
最近登山にハマりました!
たくさんの楽曲の中から選ぶのは大変かと思いますが、初めての方に聞いてほしいイチオシのご自身の曲を教えてください。
「六花はロッカー」です。
最新曲ですが、これからはこんな感じの曲を作っていくよ、というアピールにしたいです。
今後の活動について実現したい目標があれば教えてください。
Youtubeのチャンネル登録は現実的な所で1万人を目指したいです。
そこからは10万、とどんどん増やして行きたいです。
ヒャダインさんのように、「実はこの人だった!」となれる存在になりたいです。
インタビューへのご回答ありがとうございました。最後に読者の方へのメッセージをお願いします!
インタビューを見て頂きありがとうございました!
これからは爆音でロックの世界を楽しめるような楽曲を作っていきたいと思います。
応援宜しくお願いします!
Youtube:https://www.youtube.com/c/lastscaler
Twitter:https://twitter.com/lastscaler
今回の特集にあたり、ポリシーを持って活動されていて、
インタビューさせていただけるボカロP様を募集しています。
ご参加いただける方は、以下条件を踏まえた上で、のフォームよりご回答いただければ幸いです。
<インタビュー掲載料:2,000円>
※活動の実績が長い間ない場合や、
MVなどの再生数が2,000未満の場合、掲載をお断りさせていただく場合がございます。