<新曲レビュー>
先日3月4日にRuLuの新曲「指切迷子」が feat.VY1、feat.吉乃の二つで同時リリースされた。
前作「絵本のような」からは約1ヶ月ぶりのリリースとなり、
非常にハイペースではあるが今作もリスナーの期待を裏切らない素晴らしい1曲となっている。
全体として登場するサウンドの種類は多くないが、抒情的なボーカルの叫びがとても綺麗に映える無駄のないアレンジと言える。
ギターは透明感はありつつも攻撃的なサウンドで曲全体を支配しており、爽やかでいてどこか諦めを感じさせる冷たさを内包している。
曲の冒頭はエッジの効いたギターと気怠げなボーカルから始まる。
なぜか懐かしいような、それでいて非日常を感じさせる絶妙な世界観は聞くものを物語の中に引き込んでいく。
歌詞からは主人公の葛藤や決意、名残惜しさのようなものが感じられ、そういった感情の動きが情景描写的な表現も相まって心に入り込んでくる。
サビは咽び泣くような、叫びにも似たボーカル、ディレイを噛ませたギターサウンドの壮大な残響感が美しく、グッと心を掴まれる。
そして2番はラスサビへ向けてボーカルのシャウトが印象的なセクションから疾走感溢れるギターソロ、最後のサビへと繋がっていき、
盛り上がりも最高潮なまま楽曲は終わりを迎える。
RuLuの曲としては比較的シンプルでストレートな印象を受けるが、
歌詞の情感やメロディーの綺麗さを最大限に生かすため、あえてこういった構成にたどり着いたと考える。
特に美しい日本語で紡がれた歌詞は一度じっくり読み返しながら、改めて曲を味わって欲しい。
毎度同じ人物が作ったとは思えないほど幅広いジャンル、世界観を表現していくRuLuの今後の活動に目が離せない。
ここからはRuLuさんご本人に行ったインタビューで今作「指切迷子」の本質に迫っていきます!
<RuLuインタビュー>
第一印象としてはシンプルなバンドアレンジですが、「透明感と攻撃性という2つの面を併せ持ったギターサウンド」と「力強くも美しく儚いメロディー」が絡み合って素晴らしい世界観を形成していると感じました!
今回のサウンドメイクで意識したことと、この曲に吉乃さんの歌声を選んだ理由をお聞きできればと思います。
今回はまずメロディラインに重きを置いて制作しました。
普段はリズムを組んでから上物を考えていく事が大半ですが、 今回メロディありきで制作したので最近の作品の中ではちょっと異質かもしれないです。
制作初期はストリングスやアコギなど盛り盛りで壮大なアレンジでしたが、 シンプルなギターロックの方が映えると判断して削ぎ落していきました。
吉乃さんにお願いした理由は、メロディラインを見たときに2オクターブ以上あって(笑)
2オクターブの曲をかっこよく歌ってくれる人って考えたら吉乃さんしかいないよなぁと思って僕の中では一択でした。
抒情的で葛藤や決意を感じさせる歌詞にジリジリと胸を締め付けられるような気持ちになりました。 歌詞や楽曲を通して伝えたかったコンセプト、表現したかったことはなんでしょうか?
楽曲を制作している最中に祖母が他界して、大好きだった祖母への想いを歌詞にしました。
思春期に祖母と過ごした時間や、お見舞いに通った日々の事を描写しています。
今後のリリース予定、もしくは活動予定についてお聞かせいただければと思います!
今年は精力的に制作、リリースしていけたらと思っております。
応援よろしくお願いします!
最後に読者へメッセージをお願いします!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
一度、私の楽曲に触れてみて下さい。
Youtube:
youtube.com/c/rulutokyo
ニコニコ動画:
https://www.nicovideo.jp/user/5532917
Twitter:
https://twitter.com/rulu_tokyo
今回の特集にあたり、ポリシーを持って活動されていて、
インタビューさせていただけるボカロP様を募集しています。
ご参加いただける方は、以下条件を踏まえた上で、のフォームよりご回答いただければ幸いです。
<インタビュー掲載料:2,000円>
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